大揺れの春の日々

 今日は2月の気温、昨日は5月の気温と
毎日季節が2か月も3ヵ月も大移動します。
おまけに昨日は南からの強風が吹いて、
運転する車が右に左に揺さぶられました。
車体は粉だらけ、花粉と黄砂と埃とで。
洗っても無駄なので、曇った窓、さわれない車体のままで走っています。
心待ちしていた長閑な春はまだ手にしていません。


 今日は、久しぶりに友人とオルガンを聴きに
サントリーホールへ出かけました。

パイプオルガンの音色は文句なく刺激的、心が揺さぶられます。

ことに今日は東北に思いを馳せる演奏者中野ひかりさんの奏でる
「死と復活(ラングレ)」が印象的でした。
死者を悼む鎮魂の祈りから復活への大きな転換
鳴り響くオルガンの歓喜を表す圧倒的な力強さ、
心の奥底まで厚みのある深い音色が届きました。
その後のバッハの「前奏曲とフーガ変ホ長調」も
さすがバッハの迫力でしたけれど、
今日のハイライトはやはり「死と復活」、
死は第二の生に繋がるという意味なのだそうです。
救いがありますね。


 遅い昼食はチャイニーズにしました。
友人Iさんと一緒の時にチャイニーズならば
必ず注文するのが蟹の爪の揚げ物と北京ダック。

アペタイザーから始まって、彩りよい新鮮野菜や焼ビーフン、
デザートは季節のフルーツと愛玉ジエリー、
動けないくらいお腹がいっぱいになって、
「この次は一品控えましょ」と二人して何時ものセリフ。
いつになっても食いしん坊は納まりません。


 強い北風が、いつの間にか納まって、
帰りには寒さが随分和らいでいました。
川岸に薄いピンクの小さな桜が5本ほど満開、
この桜、秋から冬までずっと咲いていたのです。
そして早春にまたやって来て今も真っ盛り、
「そんなに頑張って、疲れたりすることないの?」
と問いかけてみたくなりました。

                 3月14日の日記から