思い出の中の佇まい

「四季折々、日本の彩」という私が管理しているフェイスブック上のグループがあります。「日本を映すもの」とそれぞれの方が感じて下さることを、思い思いに投稿して頂いています。私は毎週の茶室の様子を中心に、心に触れた「日本」を週に数回投稿しています。今取り掛かっているのは、「思い出の中の佇まい」というもの。夫が生まれ育ち、結婚後には私も良い思い出を重ねて行った忘れられない場所、山口県宇部市に在った夫の生家の記録です。

夫や娘や私が、いつか来るその日(家との別れ)を想定して撮りためた写真が手許に沢山あります。それは記念誌を作り、夫の兄弟姉妹に既に手渡しました。その中から目ぼしいものを選び出し、「日本の彩」のみなさんにも見て頂いているのです。写真を目にすれば、溢れるほどの思い出が蘇り、手がしばしば止まってしまいます。

そんな写真のいくつかをここでもご覧いただきたいと思います。


エントランス

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表玄関

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表座敷

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表の庭

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お茶の間

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屋根から見た屋敷

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鬼瓦に記された家紋

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姿を消した跡地には、もう新しい家が数件建っている由、私は根の無き宇部を再訪する勇気が持てません。時の流れの儚さを、虚しさを、心に残るゆたかな思い出で包んで、亡き父、母を偲んでいこうと思います。