四月のボストン

4月11日、ボストンにやって来ました。 東京は桜が去った後でしたけれど、 こちらはまだ木の芽も固く閉ざして、冬木立のままでした。 それから2週間、気候は激変して、一時は25℃もある暑いような日も 出現し、慌てました。 半袖の類を全く持ってきていません…

春は足踏み

さくらが開きかけて、戸惑っています。 先週は20度近い日が続いて、花たちを急かしましたから 蕾は大急ぎでその準備をしたのに、今週に入ってからは 雨が降ったり曇ったり、冷たい風が吹いたりと ほっと寛がせてくれる時が無いのです。 予報の最高気温もこの…

和菓子歳時記(三月②)

お茶の会の前には、蛸八さんを再々訪ねて、 ショーケースに並ぶお菓子の入れ替えをチェックして、 その中から2種類の季節の茶菓子を選んで注文します。 この度は「蕗のとう」と 色合わせを考え「道明寺」とに決めました。 「蕗のとう」は私も拝見したのは始…

三月のお茶の会

その日は季節が一歩も二歩も後ずさりしたような寒い朝となりました。 4時起きして、先ずはヨガとストレッチで目を覚まし、シャンプーをして 大荷物を玄関に並べます。 8時少し前にタクシーを呼び、車の後ろに荷物を積み込んで、 母の茶室「知川庵」へと向か…

なごり梅

濡れて行くにはちょっと重い春の雨、 朝からしとしとと一日中降り続きました。 もう見る影もなく色褪せていた紅梅が色鮮やかに 蘇ったかに見える魔法の雨でもありました。 春は思わせぶり、桜の蕾を膨らませた後に 重い雨、でも身を切るような冷たさは遠のい…

和菓子歳時記(三月①)

どら焼き 引き戸を開けてお店に入ると甘ーいやさしい香りに包まれます。カステラに似た卵とお砂糖の焦げるような何とも言えぬ おいしそうな匂い、どら焼きの皮を焼く匂いです。お店が開くのが9時、お店が一番忙しい10時前後にお邪魔するとこの香ばしい空…

雛祭り

朝から上天気、昨日までの冷たい空気が一掃されて、ぽかぽかの 春陽気となりました。 今日は桃の節句、お雛様は内裏雛だけ、雛ご膳も作らず、 雛菓子だけのお節句となりました。 今年は料理に力が入りません。 代わりに何に力を入れているかと言えば、写真と…

さくら色ドライヴ

2月も今日で終わりです。 日毎に天候も気温も変わり、春と冬を行ったり来たり、 風邪もインフルエンザも大流行の由、 花粉の影響も殆どなく、病気とは無縁で過ごせる日々に感謝の思いです。 長男が帰宅している時の私は、誠に甘やかされています。 私が出か…

寒さ去らぬ如月の日々に

今朝6時過ぎ、 起きて来た息子から雪が降っていることを知らされました。 雨戸を繰ってみれば、紅梅の枝にうっすらと雪が積もっています。 でも紅梅には雪は積もらずです。 花の方が幹よりも体温が高いのでしょうか? 何枚か写真を撮りました。鉛色の空にも…

如月入りからもう2週間

昨日は大荒れの日曜日、予定していたお墓参りもフイになりました。 Valentine’s Dayといっても私から家族へのチョコレートは無し、 「食べ切れないから」とのお断りです。 その代わりというのも変ですが、長男が私のお昼用にと あさりざくざく、にんにくたっ…

雪のあした

起き抜けにカーテンを開けると、窓の外は真っ白でした。 これは、朝6時半 こちらは、11時半の様子です。 その前日はお墓参りに行って、いつもは凍てつくような一月の霊園の そこここに紅を散らしたように梅が咲きこぼれているのに驚いたのです。 雪は絶対な…

お三が日

年明けからもう三日目、 暮からお正月は常よりも更に時が早足になるようです。昨日がユーターンラッシュのピークだったとか、 今年はお正月休みが短くて、 明日からはもう普通の生活の再開という方が多いのでしょう。 暮から息子たちも集うて、ガラス磨きや…

小春日和の師走の日々に

気が付けば今日はもう26日、あっという間に年越しです。 今年は「これをした」と言える程のことは何もしていないのに、 さりとて後悔するほど怠けていたわけでもないのだからと、 随分自分に甘くなったものです。 師走に入ってから友人たちと行ったコンサ…

師走の碧空が続いて

あっという間に月日が巡り、12月に入ってもう一週間が 逃げて行きました。 やること山積は頭の中で自覚しながら、 それとは裏腹にやりたいこと、気の向くことばかりし て日を過ごしています。暮は確実に来るというのに。 今、とても楽しんでいるのは何かと…

Thanksgiving Week

あっという間に日が流れて、11月もあと数日、 こんな感覚は年齢と関係があるのかと思いきや、若い方たちも 同じような感想を言われます。 それだけやることが沢山あって生活が充実しているということ なのでしょうか?今年も収穫祭の時期、アメリカはお店…

炉開き

ご存知のように、お茶を点てるための湯は、 風炉釜で沸かす場合と炉釜で沸かす場合とがあります。 風炉を使うのが夏の季節、炉を使うのは冬の季節、 暖かい間使った風炉を片付け、炉に初の火を熾すのが炉開き、 冬の季節の始まり、お茶の世界の新年に当たる…

ニューイングランドの風Ⅻ「高鶴元展」

心待ちしていた先生の作品展が、 今秋も11月4日から10日まで新宿小田急デパートの 美術画廊で開かれています。 例年は展覧会の後、お正月をご郷里福岡で過ごされた後、 ボストンへ戻られ、彼の地で制作に勤しまれると伺っておりました。 ところが今夏は…

霜月入り

まばゆいほどの陽ざしが窓から差し込んでいます。 秋たけなわ、11月になりました。 10月はカレンダーに隙間が無いほどに目まぐるしく過ぎて、 書くこと山積なのにブログは空っぽ、神無月の記事は一件だけ、 忙しさは口実に過ぎないのですけれど。 昨日の…

夏戻りの空にゆたかな歌声響いて

京浜東北線の電車の窓から外を見れば、真っ青な空に、 むくむくと入道雲、 夏が戻ったように晴れやかになった昨4日、 大好きな男声合唱を聴きました。 慶応ワグネルソサイァティOBの定期演奏会でのことです。 それに先駆けて、 友人、義妹とお気に入りのイ…

シルバーウイークとやら

朝の内の小ぶりの雨が8時過ぎには上がり、 曇り空がいくらか明るくなって、雨の心配はほぼ去ったようです。 見切り発車で工事の人たちが早朝からやって来て、仕事を始めました。 この様子では、職人さんたちの読みは当たりだったようです。 9月16日に足場掛…

長月のお茶を楽しむ会

台風が大量の雨をもたらし、 日本海に抜けて温帯低気圧になった後にも いつまでもその影響から抜け出せずにいます。 至る所に「災害警報」が出され、避難を呼びかけていましたが、 逃げ遅れ助けを求める人は増えるばかり、 行方不明者も多数に上っています。…

アメ、あめ、雨の日々に

「今日だけが雨から解放される貴重な一日」と伝えられたのが 今月の4日(土)、それまで10日間続いた雨が一日途絶えました。 その翌日の5日からまたずっと雨、 今日は台風18号が愛知県に上陸して、日本列島は水浸し、朝から大荒れの天候となりました。 東…

長月に入って

今夏の終わりは、今までとは大きく様子が変わっていました。 8月最後の一週間は小雨続き、気温は十月並み、過ごし易さはあるものの 夏休みの雰囲気は消し飛んでしまいました。 小雨の中で生き生きしていたのは、雨の大好きなヤマボウシ、 梅雨の頃を思い出し…

ヤマボウシが返り咲いて 

小さな赤い実を付けたヤマボウシの写真が Face Bookのあちこちに投稿されています。 我家でもたった一つ芝に落ちている赤い実を見つけました。 でも見上げる木には実りではなく、白い小花が咲いています。 三年前にはちゃんと実を付けていたこの木に、 秋口…

風の中に涼を感じて

クーラーの部屋から覚悟して外に出ると、 拍子抜けするほどの心地良さ、 お蔭で今日予定の作業は順調に進み、今は一服の時間です。 何の作業かと言えば、家の周辺の片付けです。 9月に入ったら、 外壁の塗装や屋根の吹き替えなどの工事を予定していて、 足場…

70回目の終戦記念日

昨日、70年目の終戦記念日を迎えました。 当時戦闘員として戦った10代、20代の青年は、 今や80代、90代、今まで黙して語るのを拒んでいらした方々が 重い口を開いて、当時の体験を語り始めていらっしゃいます。 耳を塞ぎたくなるような惨たらしく無残な出來…

ボストンの日々

2ヵ月になるかならぬ内から、年2回ボストン日本を行き来する Noahは日本語が上手です。 学校では日本語クラスで、先生の助手を務めるとか、日本大好き 人間に育ちました。 2年ほど前から、成田での別れがとても大変になりました。 「僕帰りたくない」「帰…

Noahが信州蓼科を訪れて

生後2ヵ月の時に、蓼科のおじちゃまの家を訪ねたことは、 Noahが覚えているはずもありません。 でも大好きなおじちゃま、おばちゃま、ママ、ナナチャマと Shinshuという所へ行くことは、Noahの中でのお楽しみの一つに なっていたようです。車を2台連ねてい…

水無月後半から文月の始めのことごと

父の十三回忌が執り行われたのは6月28日(日)のことでした。 それに合わせて娘たちが例年より早く帰国して、家の中は一気に 大家族の雰囲気となり、静かな日常はどこかに吹き飛んで行きました。父の法要はごく身近の、日ごろから親しい交流のある人ばか…

文月の終わりに

信州、ボストンと長いこと家を留守にして、帰宅すればもう今月も 最終日です。 あれよあれよと時が流れて、この歳時記も6月7月は、 閑古鳥が鳴きっぱなしになってしまいました。 葉月の始まりの前に、水無月、文月の纏め書きをしておこうと 思います。